LUXMAN CL−36U. 3台目修理記録
LUX C−5000A、 YAMAHA B3.3台目、 YAMAHA B3.4台目、 RY−2200、 RY−2200ユーザー。
 2025/1/8.到着  完成 
A. 修理前の状況
  • オークションで購入
    出品者説明。
    • オーディオ好きの父からの代理出品になります。
      オーディオショップに持ち込み動作確認をしてまいりました所電源も入り音も出ていました。
      店員さんによりますと音のひずみが有りボリュームを絞っても音が出るとの事でした。
      実動品ですが、要修理です。
      また古い物ですので小傷等もございます。
      ご理解いただける方のみ入札お願いします。
      リサイクルショップ等に売るよりもオーディオ好きな方に直接譲りたいとの父の意向で今回出品させていただきました。

B. 原因
  • 各部経年劣化。
    メインVR左側最大位置に亀裂あり。
C. 修理状況

U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定 別ファイルが開きます。

V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる購入真空管測定 別ファイルが開きます。 購入先

K. 上下裏パネル修理(塗装)  別ファイルが開きます。

L. 修理完成後の外観  別ファイルが開きます。

D. 使用部品
E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費    180,000円   オーバホール修理。
                    但し、真空管別途。

Y. ユーザー宅の設置状況


S. LUXMAN CL−36U の仕様(マニアル・カタログより)


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 外観 前から見る
A12. 外観 前右から見る
A13. 外観 後から見る
A14. 外観 後左から見る
A15. 外観 上から見る
A21. 外観 下前から見る
A22. 外観 下前左から見る
A23. 外観 下後から見る
A24. 外観 下後右から見る
A25. 外観 下から見る
A31. 点検中 木ケースから出し、前右から見る
A32. 点検中 木ケースから出し、後左から見る
A33. 点検中 木ケースから出し、下前左から見る
A34. 点検中 木ケースから出し、下後右から見る
A35. 点検中 木ケースから出し、上から見る
A36. 点検中 木ケースから出し、上から見る。物理的に余裕があるので、新品に交換可能。
A37. 点検中 木ケースから出し、下から見る
A41. 点検中 入RCA端子郡。
A42. 点検中 入力RCA端子郡、 テフロン絶縁RCA端子に交換可能。
A43. 点検中 出力RCA端子郡。
A44. 点検中 出力RCA端子郡、 テフロン絶縁RCA端子に交換。
A45. 点検中 出力RCA端子郡裏、 基板があるので全交換のみ可能。
A46. 点検中 交換するテフロン絶縁製RCA端子。 中心電極は円筒状で4つ割方式。
A47. 点検中 WBT製RCA端子WBT−0201。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A48. 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっているので接触不良が起きにくい。
A51. 点検中 電源ケーブル取付。
A52. 点検中 電源ケーブル取付。 3Pインレットに交換可能。FURUTECH FI-10(G) 金メッキ。
A61. 点検中 付属真空管12AX7、12BH7。左から1本目、2本目...4本目、12BH7。
A62. 点検中 付属真空管12AX7。袴(ステム側)から見る。
A63. 点検中 付属真空管12AX7。袴(ステム側)から見る、足に緑青が吹いている物。 ここから空気が入り、空気管になるのが多い。
A71. 点検中 付属真空管12AU7。左から1本目、2本目...6本目
A62. 点検中 付属真空管12AU7。袴(ステム側)から見る。
A71. クロスが付属。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理中 前パネルを保護する。
C11. 修理前 EQ−AMP基板。
C12. 修理後 EQ−AMP基板。 電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー6個交換
C122. 修理中 EQ−AMP基板。 トルエン溶媒の接着剤。
C123. 修理後 EQ−AMP基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C124. 修理中 EQ−AMP基板。 トルエン溶媒の接着剤2。
C125. 修理後 EQ−AMP基板。 トルエン溶媒の接着剤2を取り去り、コートを塗布後。
C13. 修理前 EQ−AMP基板裏。
C132. 修理中 EQ−AMP基板裏。 半田不良予備郡。
C133. 修理中 EQ−AMP基板裏。 半田不良予備郡2。
C134. 修理中 EQ−AMP基板裏。 半田不良予備郡3。
C135. 修理中 EQ−AMP基板裏。 半田不良予備郡4。
C14. 修理(半田補正後)後 EQ−AMP基板裏。 全ての半田をやり直す。
C15.完成EQ−AMP基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 入力切換リレー基板
C22. 修理後 入力切換リレー基板。 電解コンデンサー4個交換。
C23. 修理前 入力切換リレー基板裏
C24. 修理(半田補正後)後 入力切換リレー基板。 全ての半田をやり直す。。 電解コンデンサー2個交換。
C25. 完成入力切換リレー基板。 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 アコースティック・イコライザーコントロールVR基板
C32. 修理後 アコースティック・イコライザーコントロールVR基板。 電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー14個交換。
C33. 修理前 アコースティック・イコライザーコントロールVR基板裏
C34. 修理(半田補正後)後 アコースティック・イコライザーコントロールVR基板。 全ての半田をやり直す。
C35. 完成アコースティック・イコライザーコントロールVR基板。 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 メイン基板
C42. 修理後 メイン基板。 電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー14個交換。
C422. 修理中 メイン基板。 トルエン溶媒の接着剤。
C423. 修理後 メイン基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C424. 修理後 メイン基板。 トルエン溶媒の接着剤2。
C425. 修理後 メイン基板。 トルエン溶媒の接着剤2を取り去り、コートを塗布後。
C43. 修理前 メイン基板裏
C432. 修理中 メイン基板裏。 何時外れてもおかしくない、半田球。
C44. 修理(半田補正後)後 メイン基板。 全ての半田をやり直す。
C45. 完成メイン基板。 洗浄後防湿材を塗る。
C50. 修理中 前パネル+前シャーシを外し、修理する。
C51. 修理前 LowBoost、LowCut、HigtCut、Dubbing、MonitorSW基板
C53. 修理前 LowBoost、LowCut、HigtCut、Dubbing、MonitorSW基板裏
C54. 修理(半田補正後)後 LowBoost、LowCut、HigtCut、Dubbing、MonitorSW基板裏。 全ての半田をやり直す。
C55. 完成LowBoost、LowCut、HigtCut、Dubbing、MonitorSW基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C56. 修理前 周波数切換SW。 
C57. 修理(清掃)後 周波数切換SW。
C61. 修理前 Recording、AttSW基板
C62. 修理前 Recording、AttSW基板裏
C63. 修理(半田補正後)後 Recording、AttSW基板。 全ての半田をやり直す。
C64. 完成Recording、AttSW基板。 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 修理前 ヘッドホーンAMP基板
C712. 修理中 ヘッドホーンAMP基板。 トルエン溶媒の接着剤。
C713. 修理後 ヘッドホーンAMP基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C72. 修理後 ヘッドホーンAMP基板。 電解コンデンサー2個交換。
C73. 修理前 ヘッドホーンAMP基板裏
C74. 修理(半田補正後)後 ヘッドホーンAMP基板。 全ての半田をやり直す。
C75. 完成ヘッドホーンAMP基板。 洗浄後防湿材を塗る。
C76. 修理前 入力切換SW。
C77. 修理(清掃)後 入力切換SW。
C78. 修理前 モードSW。
C79. 修理(清掃)後 モードSW。
C81. 修理前 電源基板
C812. 修理中 電源基板。
電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤で、OP−AMP、ダイオード、抵抗が腐食し不良に。
C813. 修理中 電源基板。  トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C814. 修理後 電源基板。 
C82. 修理後 電源基板。 電解コンデンサー12個、整流ダイオード7個、OP−AMP2個、定電圧ダイオード2個、抵抗4個交換
C83. 修理後 電源基板裏
C84. 修理(半田補正後)後 電源基板裏。 全ての半田をやり直す。
C85. 完成電源基板裏 洗浄後防湿材を塗る。
C86. 修理後 高圧整流ブロック電解コンデンサー下。
C87. 修理後 高圧整流ブロック電解コンデンサー下。 フイルムコンデンサー1個追加。
C91. 修理前 入力端子郡。
C92. 修理(交換)後 入力端子郡。
C93. 修理前 出力端子郡。
C94. 修理(交換)後 出力端子郡。
CA1. 修理前 電源ソケット
CA2. 修理(交換)後 電源ソケット
CB1. パネル清掃。
CC1. 交換部品。
CC2. 交換部品。高圧電源ブロック電解コンデンサー。
右=交換した 100μ+100μ/500V、右=付いてた 47μ+47μ/450V
CD1. 修理前 上から見る
CD2. 修理後 上から見る
C93. 修理後 上から見る、 真空管挿入。
C94. 修理前 下から見る
C95. 修理後 下から見る
C96. 完成 後から見る。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
「見方」。
 上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
 表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
 上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
 下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
 表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
 下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
 下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. AUX_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00844%歪み。
        L側出力電圧=2V、 0.00825%歪み。
        「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. AUX_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00825%歪み。
        L側出力電圧=2V、 0.00828%歪み。
        「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. AUX_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00735%歪み。
        L側出力電圧=2V、 0.00821%歪み。
「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. AUX_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00796%歪み。
L側出力電圧=2V、 0.00833%歪み。
 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. AUX_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0822%歪み。
 L側出力電圧=2V、 0.00831%歪み。
 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. AUX_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00899%歪み。
 L側出力電圧=2V、 0.00918%歪み。
「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. AUX_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0221%歪み。
 L側出力電圧=2V、 0.0215%歪み。
「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E31. MM_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0172%歪み。
        L側出力電圧=2V、 0.0168%歪み。
        「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E32. MM_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0384%歪み。
L側出力電圧=2V、 0.0474%歪み。
「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E33. MM_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.01221%歪み。
L側出力電圧=2V、 0.01320%歪み。
「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E34. MM_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01113%歪み。
 L側出力電圧=2V、 0.01252%歪み。
 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E35. MM_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01241%歪み。
 L側出力電圧=2V、 0.01376%歪み。
 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E36. MM_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01369%歪み。
L側出力電圧=2V、 0.0153%歪み。
 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E37. MM_20kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0175%歪み。
L側出力電圧=2V、 0.0194%歪み。
 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器によるプリAMP調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F21. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F22. 歪み率特性測定(AUX入力)
AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F31. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(150HZ) & TREBLE(1.5KHZ) 最大
AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F32. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(150HZ) & TREBLE(1.5KHZ) 最小
AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmin、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F33. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(300HZ) & TREBLE(3KHZ) 最大
AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F34. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(300HZ) & TREBLE(3KHZ) 最小
AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmin、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F35. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(600HZ) & TREBLE(6KHZ) 最大
AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F36. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(600HZ) & TREBLE(6KHZ) 最小
AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmin、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F41. 入出力特性測定(AUX入力) LowFilter(100HZ) & HighFilter(12KHZ) ON
AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F42. 入出力特性測定(AUX入力) LowFilter(50HZ) & HighFilter(18KHZ) ON
AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F51. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−2
 入力電圧=1.5mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E4. 完成、 24時間エージング中。 右は CL−35mkU. 4台目
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. LUX CL-36U の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式ステレオコントロールアンプ CL-36U
出力電圧 定格2V、最大20V(歪率0.3)
出力インピーダンス Pre out=1kΩ
Rec out=1.2kΩ
全高調波歪率
(20Hz〜20kHz)
Phono1−2=0.03以下(Rec out2V)
TunerAux1−2、Monitor1−2=0.05以下(Pre out2V)
周波数特性 Phono1−2=20Hz〜20,000Hz ;0.2dB
TunerAux1−2、Monitor1−2=1Hz〜50,000Hz ;0.5dB
入力感度(出力1V) Phono1=2mV
Phono2=2mV(MC型昇圧トランス用ソケット付)
TunerAux1−2、Monitor1−2=190mV
入力インピーダンス Phono1=33kΩ、50kΩ、100kΩ(切替スイッチ付)
Phono2=50kΩ
Tuner=50kΩ
Aux1−2、Monitor1−2=100kΩ
SN比(IHF−A補正
入力ショート)
Phono1−2=75dB以上
TunerAux1−2、Monitor1−2=100dB以上
使用真空管 12AX7(4)、12AU7(6)、12BH7(1)
トーンコントロール LUX方式NF型湾曲点周波数切替付
低域湾曲点=150Hz、300Hz、600Hz
高域湾曲点=1.5kHz、3kHz、6kHz
電源電圧 AC100V50Hz/60Hz
消費電力 70W(電気用品取締法)
外形寸法 幅490×高さ201×奥行294mm
重量 11.5kg
価格 定価:360,000円、1983年発売
        cl36u_3w
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